>>14についての考察


概要

『>>14』とは、あらゆるものの終着点である。

『>>14』の発見の歴史的経緯は、
1950年代にソビエト連邦の社会学者兼精神病理学者であるニコライ・サノバビッチが提唱した『精神海域理論』に端を発する。
人間の深層心理を海に見立てた時、海の構造と心理構造に酷似した点が多数見受けられるというこの理論は、
発表された当時は異端であるとして歯牙にもかけられなかったが、
米ソ冷戦終結後の1990年代に入った後に、アメリカにて陽の目を浴び、独自の理論発展を遂げることとなる。
この理論に最初に目をつけたのは、同じく病理学者であったハルトマン医師であった。
なお、この理論が脚光を浴びた時にはニコライは既に死去していた。
従来の精神学と一線を画すこの理論の中でも、とりわけ特徴的な概念が今日我々もよく知るところの『>>14』である。
『>>14』の概念が研究されだした当初は『この概念は宗教的であり、非科学的である』として切り捨てられていたが、
『>>14』の存在を仮定することでしかどうしても説明がつかない部分が頻出するにつれ、この概念は次第に受け入れられていく。
ニコライによると、人間の心理を海に例えると、部分部分で『危険な海域(Dangerous Ocean)』と呼ばれる部分が存在しており、
『危険な海域』の深みにはまってしまった人間は『>>14』へ陥りやすくなる傾向があるのだという。
そして、長らく『精神海域理論』における『>>14』は概念上の存在であり、実際には存在しないものと考えられていたが
2050年代に入り、中国の尹猿限(ユン・ヤンゲン)博士とフランスのルナール博士の共同研究によって『>>14』の存在が実証されると、
『精神海域理論』は再加熱、今日における臨床心理学、経済学、感性工学などありとあらゆる分野の新たな枠組み(パラダイム)となった。
一般にもその存在が認知されると、『>>14』はその時代の流行語めいた様相を呈し、
『>>14』は隠語として使用される傾向が高くなる。
以上が、『>>14』の社会への浸透の歴史的経緯である。


『>>14神話』

世の事始めである『>>14』に曰く

『>>14』には方角は存在しない。『>>14』では磁石は用を成さぬ。
『>>14』とは隠り世である。『>>14』とは亡者の浮かぶ海の深遠である。
『>>14』とは全にして一なるものである。『>>14』とはすべてのものの終着点である。
『>>14』とは数えきれぬほどの無数の葉を現す。無数の葉とはすなわち千葉である。
『>>14』は危険な海域に潜む怪物である。『>>14』とはマクドナルドである。
深海に釣り針を垂らしたならば、その者は『>>14』に引きずり込まれる覚悟が無くてはならぬ。

始まりのとき、かの『>>14』の地より出でた神は槍を大地に向かって投げた。
大地は混ぜあわさり、三日後には生命が地に満ちた。
しかし、槍に付いた『>>14』のしずくにより、すべてのものは『>>14』に行く定めを受けた。
やがて槍は大地と一体化し、天へ向かって突き出たその形から
その地は『いと高き陸の先端』を意味する『高崎』と呼ばれた。
神はまた『>>14』へと隠れた。

神はこの世を去る時、自らの分御霊をこの世に残した。
産み落とされたそれには名前がなく、『のなめ(Noname)』であった。
神の御霊である彼には創ることが生きる糧であった。
やがて彼の子孫が殖え、彼の一族は『永久にこの世(中洲)を嗣ぎ護る』ことから『嗣洲永(ジスト)』と名乗った。
彼らは神への供物として、鳥を油で揚げたものである唐揚げと、
かつて神がやったように、自らの写し身であるゲームを発明した。
唐揚げとゲームを奉るこの儀式は『大祭』として受け継がれた。
時が経ち、これらを作り続ける者たちを勇猛な獅子に例えて『獅子会(しーしーえ)』と呼び、
彼らを統べる主は『獅子会主(しーしーえす)』となった。

ここまでが『>>14』神話における創世神話であり、
わずか三夜にしてこの世が作られたという記述から、とりわけこの神話を『三夜一夜神話』と呼ぶ。














ここまで読んだ君に告ぐ。
この文章は『エレガンス』に『汚染』されている。
今すぐ『ニコライの危険な海域』をプレイするべきだ。


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Last-modified: 2019-11-21 (木) 11:25:35 (1618d)